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  • 2020.07.16 Thursday
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思想評論の・ような物

下のブログと関連して、イラク銃撃2邦人のご家族

【イラク銃撃2邦人の家族、クウェートへ】日刊スポーツより。

この銃撃されたお二方のご家族の気丈な態度って、ひねくれの者の自分でも素直に感動します。特に小川さんのおばあちゃんなど、悲しみをこらえて孫の生き方を静かに、しかし力強く肯定しているテレビインタビューを見ていて、言葉を失いました。ああ、日本の強き母は、まだまだここにちゃんといるな、と

そりゃあ、肉親が死なないにこした事はないですが、なんと気丈で自分の感情を抑制し、息子の生き方を肯定しているのでしょうか。素直に悲しみを表現するのも、決して悪い事ではありませんが、こういう感情の自制と死者のなした事に想いを馳せて肯定する態度こそ、日本人の伝統であり美徳だったはず。この家族ならば、息子が人質に取られても、また違った反応をされたような。憶測に過ぎませんが。
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  • 2004.05.31 Monday
  • 17:04

思想評論の・ような物

ボランティアって何? 追加

【ボランティアって何? その1】
【ボランティアって何? その2】
【ボランティアって何? その3】
【ボランティアって何? その4】からの続きと言うか補足です。

というか、トラックバックで非常に読み応えのあるご意見を頂きました。未読の方は、ぜひそちらをお読みになって頂きたいと思います。現場のレベルでは、ボランティアの持つ危険さとか、善意に自己陶酔する危うさと言ったものについて、ちゃんと自覚しているししっかりとした意識を持っているのだなと、つくづく考えさせられます。というか、belageさんとrintarouさんのトラックバックで、言いたいこと以上の意見を頂いたような気もします。
  • 2004.05.30 Sunday
  • 14:58

思想評論の・ような物

ボランティアって何? その4

【ボランティアって何? その1】
【ボランティアって何? その2】
【ボランティアって何? その3】からの続きです。

繰り返しますが、ボランティアは尊い事です。それは疑いないでしょう。劣化ウラン弾の調査に行くのも尊い事でしょう。イラクの現状を取材し報道する事も。しかし、それが素人が素人のままで行える事と、プロと言えるだけの知識や経験や、さらにその事を行うにたる器が自分に備わっているのか、そこを問わないで動機の純粋さを賞揚するのは、危険であるという事を自覚すべきでしょう。それでは善行が悪行に転化する危険性とも、表裏一体です。

真にイラクの子供達が自立するのを支援するのは、物をばらまく事なのか? 劣化ウラン弾の専門的な知識も経験もない十九歳の青年が今この時期に行く事にどれほどの意味が有るのか? 民間人と行動をともにして誘拐されるようなジャーナリストが真にプロフェッショナルなジャーナリストと呼べるのか? 現代はプロとアマチュア、素人との境界線が非常に曖昧です。プロにも失敗や見当違い、ミスも多々有ります。ですが、やはりその境界線は結果責任として明確に引くべきでしょう。自分で引ければ一番良いのでしょうが。
 
  • 2004.05.29 Saturday
  • 14:55

思想評論の・ような物

ボランティアって何? その3

【ボランティアって何? その1】
【ボランティアって何? その2】からの続きです。

新聞や雑誌、ご自身のかかれた本からの情報のみの判断ですが、高遠菜穂子さんにとっての本業っていったいなんなの?という気がしてなりません。ボランティアが本業であるかのように思えてなりません。非常にきつい言い方をさせてもらえば、裕福な実家のおかげで喰うに困らない人のお道楽。そういう印象が強いです。またそのボランティアも、一般に良くないとされる、金にあかせて物をばらまく形のボランティアであるようにも見受けられます。

少なくとも、自立を支援するようなものには思えません。まぁ、そこを指摘されたか自覚したが故に、ネットでの日記の公開をやめたのでしょうか。憶測ですが。戦後の市民運動というのは、素人の参加というのを積極的に押し進めました。確かに、いろいろな活動や運動に、人手は必要です。しかしそれは、専従のプロがやらなくても素人でもできる雑事が多く、そこを代補するのに素人でもできる、そのための人手が必要という事に過ぎません。
  • 2004.05.29 Saturday
  • 14:50

思想評論の・ような物

ボランティアって何? その2

【ボランティアって何? その1】からの続きです。

「ボランティア活動という素晴らしくも尊い行いをしている私もまた、素晴らしくも尊い」という、最悪の自己陶酔を引き起こす危険性と背中合わせです。そして、自己陶酔している以上、客観的に自分を見ると言う感覚が麻痺しているわけです。偽善者は自分が偽善者であると言う自覚がない、というのはここに起因します。主観的には自分のやっている事はまぎれもなく善である、という自己規定ですね。

たとえば、マザーテレサに感動するのは大いに結構です。そこから触発されて、マザーテレサの真似事をするのも、やらないよりはマシな場合もあるでしょう。ですが、普通の市井の人間は、マザーテレさのその生き方に感動しつつも、そこまですべてを投げ出して生き方には徹する事はできない。人それぞれ様々な事情と立場としがらみがあって。できないが故に、幾ばくかの金を寄付する行為には、やましさや後ろめたさ、無力感が伴う訳です。
  • 2004.05.29 Saturday
  • 11:45

思想評論の・ような物

ボランティアって何? その1

高遠さんのイラクでのボランティア活動について、『おとこのおばさん』よりトラックバックです。

ボランティアの定義については、こちらにまとまっていますね。こうやって見ると、原義としては義勇軍の志願兵ですかぁ。自衛隊撤退!ボランティア活動にこそ平和の価値がある!って主義主張される方、自衛隊はダメだけど義勇軍はええんか?などと突っ込みを入れられますな。まぁ、今となって【自由意志による、無償の奉仕活動】ってのが一般的なボランティアのイメージ・認識でしょうが。
  • 2004.05.29 Saturday
  • 11:40

思想評論の・ような物

拉致被害者家族会への批判と嫌がらせ(笑)

タイトルはもちろん、イラク3人組の時はこう表記してたのに、今度は「批判」とのみ表記する新聞社への嫌味です。昔だったらねぇ、そういう印象操作も通用したんでしょうが、ネット時代はそういう姑息さって、かえって首を絞めると思うんですが、いかがでしょ? 三人組に対する電話による抗議が嫌がらせなら、家族会に対する抗議も嫌がらせでしょ。違います? 少なくとも自分の認識ではそうですが。何を基準に抗議と嫌がらせをわけてるんでしょうかね。

と思ったら、この手の記事、読売とか削除してますね。ザッと見ただけですんで削除してないところもあるかもしれませんが。まぁ、元々が家族会はちゃんと政府と小泉首相に感謝すべきはし、批判すべきは批判しているだけなのに、小泉批判の具にしようと、批判部分だけ偏って報道したマスコミのせいですからね、家族会に抗議が殺到したのは(あと、特定の思想を持つ団体やグループが動員を賭けた可能性もありますかな)。マスコミの皮相的な報道を鵜呑みにして、自分でちゃんと調べる能力も意識もなく批判した連中がアホってこってすな(毒)。そのわりには、家族会の電話番号はよく調べましたねぇ。えらいえらい。
 
  • 2004.05.28 Friday
  • 11:30

歴史雑学・蘊蓄

お犬様の時代・第2回

コミック乱6月号に掲載されましたエッセイ、『お犬様の時代』の第2回目を転載します。

コミック乱には藤原京先生のように、ほんまもんの博識な方がいますので、自分の泥縄式歴史蘊蓄話ってのは、考証にうるさい方からすれば?な記述もあるかと思いますが、もしもこのまま人気が持続して、めでたく単行本発売になった暁には加筆訂正して収録しようかと企んでおりますので、コメント or メールでばしばし間違いはご指摘いただければ幸いです。

実際、『裏葉隠』とでも言うべき種本の『鸚鵡籠中記』を読んでいくと、実に人間というのは風俗や文化的背景は変わっても、人間の本質はそれほど変わらないのだなぁ、と想います。切腹するのが怖くてできなくて、心太を大量に食って自殺しちゃった侍の話などを読むと、現代人と変わらない人間臭さを感じてしまいます。自分も潔く切腹はできなさそうなタイプですんで。また、切腹した武士の記述もイッパイ出てくるのですが、その武士もなんだか汚職した政治家の責任を取って自殺する秘書みたいな、悲哀がありますね。
  • 2004.05.27 Thursday
  • 11:00

映画・書評・音楽

書評:もりもと崇『難波鉦異本』

前から探していた本が、ようやく購入できました。もりもと崇『難波鉦異本』(少年画報社)がそれです。「なにわどらいほん」と読みます。

自分の執筆しているリイド社の『コミック乱』とはライバル誌の掲載作品なんですが、そこはそれ、漫画好きなままにこの商売を選んでしまった人間ですから、そういう大人の事情は無視虫コロコロキンチョール。だって、面白いモンは面白いしぃ。面白い作品は絶対に売れて欲しいしぃ。書き上げたモノに対して正統な評価と対価を得て欲しいしぃ。

  
  • 2004.05.26 Wednesday
  • 18:00

思想評論の・ような物

少し真面目な皇室論・その3

【少し真面目な皇室論・その1】【少し真面目な皇室論・その2】からの続きです。

江戸時代の田沼意次など、洪水の責任を彼が発行した浪銭(銅銭の裏に波形の文様があった)のせいだと言われてたぐらいですので、政治と宗教と自然現象と呪術が分化していなかった時代、王や指導者というのは、そういう呪術的宗教的カリスマであり、カリスマが失われた時は殺される存在でもあった訳です。昭和天皇にしても、敗戦に当たっては皇室の財産目録を風呂敷に入れてマッカーサーのところに持っていき、これで国民を喰わせるようにしてくれ、自分は絞首刑になっても構わない、とキッパリ言われた訳で。

左寄りの思想の方には「それがどうした?」ぐらいの反応しかないかもしれませんが(笑)。大衆ってのはともすると感情的で、理知的には動かない者です。ですが、同時にその民度に応じた健全な直感とでもいうべきモノも持ってたりします。だから「朕はたらふく食ってるぞ!」と言う言葉に「そうだそうだ、オレたちの税金で贅沢しやがって!」と呼応する人間よりは、「あの人たちだって、生まれたくって天皇家に生まれた訳でもあるまい?」という、健全な感情論を持ってる人間の方が圧倒的に多い訳です。
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  • 2004.05.25 Tuesday
  • 17:30