2009.11.06 Friday
WindowsはMacより優れているから選ばれる
……と、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOがおっしゃっています。トヨタのカローラがフェラーリやポルシェよりも莫大な数が売れるのは、優れているからですか? カローラは2007年は日本国内のみで4万4240台が売れたそうですが、2006年のフェラーリは5671台しか世界で販売されなかったそうです。でも、どっちが優れたマシンかなんて、それぞれの主観で変わりますしね。カローラは大衆車であるが故に実はTOYOTAのトップクラスの技術者が心血を注いで、ポルシェやフェラーリ並みの開発労力を注ぎ込んでいると、自負しているそうですから。バルマーCEOの物言いは、あまりに大雑把で表層的ではないでしょうか。
●【GoogleやAppleにどう対抗 MicrosoftバルマーCEOが語る】ITmedia +D PC USER
PC向けOSやWebブラウザなど、米Microsoftがトップシェアを維持してきた分野で、ライバルが存在感を増している。スティーブ・バルマーCEOは11月5日に、来日して都内で会見し、Mac OSやFirefox、Googleの検索サービスなど各分野でのライバルについて、評価や対抗策を話した。
「Macは数機種しかないが、Windowsはフォームファクターが多様だ」
そうですね。Zuneは1機種しかないが、iPodはフォームファクターが多様ですし、Xbox360は1機種しかないが、ニンテンドーDSはフォームファクターが多様だから売れてるんですね。おっしゃることに嘘偽りはございません。でもMacは1種類ではなく数首里ですから、そこであらかたのニーズはカバーできてるんじゃないでしょうか。あとはタブレット型がインセンティブ付きで発売されれば、NetBookの需要部分もカバーできるような。
「デスクトップやノートPC、ディスプレイ一体型PC、高価なもの、低価格なものなどさまざまにある」
高価な物はありますが、その高価な物は売れてるんですか? 確かアメリカの市場では1000ドル以上のパソコンの90%以上をAppleが占めるという、寡占状態にありませんでしたか? 日本の市場でも、Windows7発売週の売り上げで、デスクトップ型パソコンの19%をApple製品が占めるという、確実に1000ドル以上の高額製品なのに、機種が少ないのに、確かなポジションを築いていますね。昔Amigaが『貧者のMac』なんて呼ばれましたが、Windows搭載機は『貧者のパソコン』となりつつある現状を、どう認識されているのか。
「アプリケーションも、ビジネスからクリエイティブユースまで数多い。Windowsのエコシステムが強いからこそ選んでもらえる」
確かにそうですね、寄らば大樹の陰と言うことで。そして、大衆というのはそういう大樹を新たに見つけたら、サッサと乗り換えていく物です。Google Chrome OSについての言及をさえていますが、Androidプラットフォームでさえもうドンドン採用が進んでいるんですから、無料OSにNetBookの過酷な価格競争を強いられるメーカーが飛びつかないという保証はどこにもないです。「100人中85人がMacよりWindowsを選ぶ」と胸をはりますが、Linux系ディストリビューションが続々と登場してきて、その85人の内何人が乗り換えないと言えるのか。




































