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映画・書評・音楽

書評:毎日かあさん4 出戻り編

早くも各方面で話題になっていて、自分のようなマイナー漫画原作者が今更どうこう言うような本ではないですが(漫画原作者では大御所の雁屋哲氏もコラムの中で絶賛していましたしね)。最近やってることが、批判していたさくらももこ先生に近くありませんかとか、西原理恵子批判はいろいろありますが、倉田真由美センセーのように上から見下ろした物言いをしないだけ、西原理恵子さんはまだまだ正気を保っていると思いますし、やはり作家としての狂気とか奥深さとかは凄い物がありますしね。担当編集者にはなりたくないけれど(笑)。
評価:
西原理恵子
毎日新聞社
¥ 880
Amazonおすすめ度:
 さんざん子育てのバカネタを書いておいて、鴨志田さんとの最後の生活を描いていて。普通だったらもっとお涙頂戴の描き方もできるはずですが、そこらへんがベタベタにならないギリギリのところで、サラッと描いて。でも、こっちの方が西原さんらしくてかえって泣けるというか、心に染みますね。押しつけがましい『盛り上がれ!』式のワンパターン演出を、キャラ立ちだとか思っている漫画関係者(ついでに映画関係者も)は、ここら辺の微妙な呼吸を繰り返し読んだ方が良いような気はしますね。

個人的にはこの巻に関しては、購入を避けていた部分があります。だから今頃のこのこレビューなんか書いているんですが。鴨志田穣さんの死を、自分自身が受け入れたくないという部分が大きかったからです。別に知り合いでも何でもないですが、42歳と言う若さで、子供を残して死んだと言う部分のところで、自分のように子供どころか結婚もしていないし子供も残していない、物書きとしてなんら実績らしき実績もない人間としては、ただ単に氏を身近に感じたくないからという、ヘタレた部分が大きいんですけどね。

でも、鴨志田さんの最後の言葉に、勝手に救われた気分になってるんだから、自分もバカと言えばバカなんですが(笑)。でも、残念ながら自分は鴨志田さんのような境地には慣れていないので、それはそれで悲しく寂しいのですが。しかし、なんですかね、彼女の作品は八方破れなのに情感豊かで。古今亭志ん生の『お直し』とか『替わり目』に流れているような、ドライな感じ。ドライなんだけどその中にかすかにある湿り気が心地良いんでしょうかね。人間としての太さが、やはり違うんでしょうね。

男は喧嘩に負けちゃダメと言う価値観も、好き(ついでに前巻で出て来た、鴨志田さんの勉強はできなくても良いから、弱い子には優しくしてやれという言葉も、好き)。無茶苦茶に見えながらも、人間の本質の部分では真っ当な感覚を持っているんでしょうね。仕事で関わると、リアルに面倒くさい人なんでしょうけれども。



  • 2007.10.01 Monday
  • 18:00

-

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  • 2019.10.24 Thursday
  • 18:00
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