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映画・書評・音楽

映画:日本以外全部沈没

劇場公開時、観に行くか行かないかで迷った映画なんですが。Amazonのレビューではかなり評価が高いんですが、自分はあんまり面白いとは思いませんでした。原作の方は楽しく読めたので、これは河崎実監督の腕の問題なんでしょうね。ファンの方には申し訳ないですが、どうもこの監督は完全な「出オチ」タイプになっているような。いくよくるよの漫才といっしょで、一番笑いがとれているのは登場した時の奇抜な格好の部分で、漫才の方は可もなく不可もなくというのと似ていますね。『いかレスラー』もタイトルはインパクとあったんですけどねぇ……。
評価:
小橋賢児,柏原収史,松尾政寿,村野武範,藤岡弘、,土肥美緒,河崎実,筒井康隆,右田昌万
角川エンタテインメント
¥ 3,826
Amazonランキング: 1608位
Amazonおすすめ度:
 原作自体、こういうシチュエーションになったらこうなる、という細かい笑いの積み重ねですから。小説ならば、そういう笑いを細かく重ねて行く手法でも中だるみはあんまりないんですが。たとえば、麻雀小説。人間の内面を追うのが得意な小説では、主人公が何を切るべきか逡巡するシーンを延々描写しても、緊張感が持続します。しかし、映画や舞台などでそれをやると動きがなさすぎて、観客は飽きてしまいますね。逆に、スピルバーグのジェットコースタームービーの面白さを小説で表現しようとしたら、かなりの力量がないと伝わらないです。

映画として観た場合、細かい笑いで繋いでいって、最後にドカンとクライマックスにつなげるのが情報なんでしょうけれども、この映画ではそういう細かい笑いは大きな筋としてうまく繋がっていないような気がします。小さな笑いは小さなエクスタシー。小さなエクスタシーでガス抜きされちゃうと、最後の大きな物がない。最初からそれを目指していないと言うのならば、完全なシチュエーションコメディーとして、オムニバスにして良かったのかもしれませんが。

原作ファンで期待が大きかった分、ちょっと肩透かしでした。ナショナリズムの昂揚の結果としての傲慢としっぺ返しと言うのは、発表当時の世相ではスンナリ受け入れられたのですが、今の時代はどういうふうに受け取られているんですかね。1970年代の、筒井康隆のナショナリズムに対する懐疑とか、実はブラックユーモアではなく日本人の本音になりつつあるのではないかと、そんなことを思ったりもします。

 
  • 2007.08.29 Wednesday
  • 15:00

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  • 2019.09.17 Tuesday
  • 15:00
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