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歴史雑学・蘊蓄

曹操の墳墓から白磁

 曹操孟徳。英雄達が群雄割拠する中国の歴史上においても、第一級の人物として自分は高く評価しています。子治世之能臣亂世之奸雄……平和の世の中ならあなたは優秀な官僚であろうが、世が乱れた時には汚れた英雄になるであろう。曹操という人物をこれほど的確に表現した言葉はないでしょう。第一級の政治家であり、優れた軍人でもあり、詩人としても数多くの傑作を残し、軍学者としても孫子の兵法に優れた注釈を付けた人物として知られています。白磁の製法にも関わっていたとしても、不思議はありません。
【曹操の墓と見られる遺跡で出土のつぼ 最古の白磁か】NHKニュース 「三国志」に登場する古代中国の英雄、曹操の墓とみられる3世紀の遺跡から出土したつぼが、この時代には存在しないとされてきた「白磁」の特徴を持っていることが分かり、調査に当たった東京国立博物館の研究チームは、これまでの発見例を300年以上さかのぼる最古の白磁だとしています。 つぼは2009年(平成21年)に中国中部 河南省の墓から出土しました。 この墓は出土品の特徴などから3世紀に作られたと考えられ、中国政府の研究機関は「三国志」に登場する英雄、曹操の墓だとしています。 見つかったつぼは、高さ13.4センチ、口径8.7センチの大きさで、去年12月、東京国立博物館の研究チームが現地で詳しく調べたところ、表面に透明な釉薬がかけられているうえ、それが高温で焼き上げられてガラス質に変化しているなど、白磁の特徴を備えていることが確認されました。 
 元の記事の説明がいまひとつ正確ではありませんが、白磁というのは単に白い陶器のことではありません。一般に陶磁器と言われますが、陶器と磁器は全く別の焼き物と考えていいでしょう。陶器は粘土から作られ、磁器はカオリン(カオリナイト)という特殊な鉱石から作られます。磁器の産地として有名な景徳鎮の高嶺からこの鉱石が発見されたために、カオリンと呼ばれます。磁器は焼成温度が非常に高く、薄くて硬く白い地肌を持ちます。日本では安土桃山時代の末期、有田焼でようやく磁器の製造が始まります。  磁器自体は早い段階から日本に伝来しています。南宋時代の青磁や高麗青磁などが珍重され、いくつか国宝に指定されています。従来の粘土とは材料が違うために、日本ではなかなか磁器の製造に成功しません。ただ陶器でも釉薬を工夫して磁器のような白い地肌を持ったものがいくつか作られています。曹操の墳墓から見つかった時期も、ひょっとしたらそういう過渡的な磁器なのかもしれません。三国志演義の悪役として有名な曹操孟徳ですが、最初期の磁器を愛でたとしたら、芸術を愛好したマルチタレントのもうひとつの顔が見えてきますね。
  • 2019.02.21 Thursday
  • 20:00

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  • 2019.08.26 Monday
  • 20:00
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