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国家百年の計 |
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保守系の朝鮮日報も、文在寅大統領の政策に批判のトーンを強めています。エネルギー政策は、一歩間違うと国民生活も産業も、大打撃を与えますから。そして、アメリカやロシアなどの大国の思惑も絡んで、政治のディープな部分に絡んできます。そもそも、原子力発電の技術は、アイゼンハワー大統領の時代に、アメリカが同盟国に技術供与したもので、非常に政治的な意味を含んでいます。盧武鉉大統領の影法師と呼ばれた文在寅大統領ですから、北の核兵器は黙認し、自国のエネルギー政策としての原子力発電所は縮小と。 ●【【社説】国家百年の計を一瞬で葬る文在寅政権の無責任さ】朝鮮日報日本語版 もうひとつ、朴正煕大統領以来の韓国の悲願として、核武装したいという願望があります。文在寅大統領としては南北統一で歴史に名を残し、ノーベル平和賞を師である金大中氏に続いて受賞し、核保有国になって大国とも毅然と交渉できるようになりたいという、南北共通の願望があるはず。半島の歴史を見れば、事大主義で国が右往左往し、小国の悲哀をより大きくした部分があります。その結果、朴正煕大統領は事大主義の克服を掲げ、金日成主席は主体思想を掲げたわけで。そして、両者の悲願が核武装。
核武装は、朝鮮で見られる一点豪華主義の極みで、核武装したからアメリカや中国が一目置くかと言えば、そんなこともなく。むしろ危険視して武器輸出や技術移転でセーブされるでしょう。自国で優秀な武器を開発できるならともかく、世界の軍事費の半分を占め、他国とは桁違いのノーベル賞受賞者を出しているアメリカにしても、武器の研究開発には莫大な予算を投じているわけで。Samsungや現代自動車がちょっと好調だと、アメリカに互していけるとか夜郎自大です。90年代の石原慎太郎氏の思い上がりと同じ。 |
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