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映画・書評・音楽

映画:東のエデン 劇場版II Paradise Lost

 今年53本目の映画(洋画24本・邦画16本・アジア映画1本・洋画アニメ1本・邦画アニメ8本・特撮ヒーロー物1本・旧作2本)です。作品というのは、時代とリンクしていないと上滑りになりますが、それ以上に自分自身の問題とリンクしていないと、上滑りになってしまいます。師である押井守監督の政治主張自体が矛盾をはらんだモノである以上、弟子である神山健治監督のそれは、時事問題を取り入れてみたはいいけれど、けっきょくそこに対する深い洞察や自分なりの世界の見方がないために、ずいぶんと腰が軽い薄っぺらい作品に仕上がっていますね。

『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』

●人気テレビアニメの劇場版第2弾。100億円の入った携帯電話を使い、日本を救う使命を課された少年と、彼を見守る少女の姿を描く。テレビシリーズ終了時に残された数々の謎が明らかに。

※以下ネタバレがありますので、読み進める方は自己責任でお願いしますm(__)m
 ジョン・ミルトンの『失楽園』は、神と戦う悪魔の側にスポットを当てた作品で、ニーチェの『道徳の系譜』など一連の反キリスト教的考察を部分的に先取りした作品であるのですが、けっきょくニートを肯定しようという部分と、石原慎太郎的マッチョ主義な部分って、上手く重なるかといえば疑問ですね。神や道徳の奴隷になってはいけないというミルトンやニーチェ、石原慎太郎の思想というのは、自分と世界が直結していると見なすセカイ系的な考え方とは、似て非なるものですね。

映画を観ていて思ったのは、身の回りの困っている人は助けられないのに、マザー・テレサに憧れていきなりイラクに出掛けてしまった高遠さんのような、身の丈を取り違えた肥大した自我。押井守監督の場合は、自分で革命を起こそうとしないくせに、革命を起こしてくれなかった上の世代を怨み批判するという、非常に僻んだモノなんですが。けっきょく、本気で政治とか社会とか考えていない人間が考えるのは、自分に都合の良い世界の改編。それって『エディプスの恋人』の劣化版でしかないんですよね。そこにオタク受け要素をいくら入れても、自分には響きませんでした。

細かいところも含めて検証し、押井チルドレンに関しては一度まとめて論じた方が良いですね。差別された当事者でもないのに反差別運動やってる人間のような、ある種の気色悪さを『スカイ・クロラ』以降感じています。
  • 2010.04.18 Sunday
  • 21:00

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  • 2020.07.04 Saturday
  • 21:00
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