![]() |
アンモニアを再生可能エネルギーで作り出す新技術 |
![]() |
先日も、九州工業大学の空中窒素固定装置と自分が勝手に命名した新技術の話題を書きましたが。時代はアンモニア。作物の科学肥料の原料としてだけでなく、火力発電の燃料や、燃料電池の素材にもなるアンモニア。常温で液体ですから、石炭よりも石油に近い扱いができ、水溶性で、応用範囲が広いアンモニア。名前の由来は、古代エジプトのアモン神殿近くからアンモニウム塩が産出したため、ラテン語の sol ammoniacum(アモンの塩)が語源なんだそうで。それが、僅かなエネルギーでも小規模生産できると。
●【アンモニアを作り出すハーバー・ボッシュ法は21世紀の食料・エネルギー問題の救世主にもなるのか?】GIGAZINE ハーバー・ボッシュ法とは鉄を主体とした触媒上で水素と窒素を反応させ、アンモニアを生産する方法です。1906年に開発されたこの方法は、1世紀以上が経過した現在でも肥料生産をはじめとするさまざまな工業プロセスに使用されており、21世紀の課題である食料とエネルギーの問題についても、救世主となり得るとされています。 (中略) そんな中、アンモニアを「風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用して生産した電力を保存する燃料電池」として利用する方法が、オーストラリアのモナッシュ大学で研究を行う化学者のDouglas MacFarlane氏によって考案されました。再生可能エネルギーによって作った電気を用いて窒素ガスと水を反応させ、ガス化したアンモニアを発生させることで、電気エネルギーをアンモニアとして保存することが可能になるとのこと。 ガス化したアンモニアは簡単に冷やして液化することができ、液体燃料としての輸送も簡単だそうで、MacFarlane氏は「液体のアンモニアは液体のエネルギーのようなものです」と語っています。オーストラリア政府は100億ドル(約1兆1000億円)規模の風力・太陽光発電施設を西オーストラリアに建設する計画を持っており、このプロジェクトで生産される9000MW(メガワット)ともいわれるエネルギーの一部が、アンモニアに変換される予定だそうです。 |
![]() |