★土岐正造とその仲間が雑多な興味の対象について、好き勝手に書き散らすBlogです。
 
雑穀トウジンビエのゲノム初解読
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     南米原産の救荒作物キヌアは知っていましたが、トウジンビエは知りませんでした。形だけは見た記憶があるのですが、てっきり普通のヒエだと思っていました。アフリカ原産で、インドでも4000年前から栽培されていたようで。雑穀というのは、麦・稲・トウモロコシほどメジャーではないと言うだけで、実際はかなりの人間が食していますからね。塩分の強い土地でも栽培できるというのは、寒冷な地域でも栽培できるキヌアと対象的で、興味深いですね。ゲノムを元に、より収穫量が多かったり長幹でないタイプを生み出せそうな。

    【雑穀トウジンビエのゲノム初解読 乾燥地帯救う助けに 研究】AFPBB

    【9月19日 AFP】世界で最も乾燥した地域の一部に住む約1億人が主食としている穀類トウジンビエ(学名:Pennisetum glaucum)のゲノム(全遺伝情報)の解読に成功したとの研究論文が18日、発表された。

     小麦、トウモロコシ、コメなどの研究は進んでいる一方、アフリカで4500年にわたって栽培されているトウジンビエに関する知識は比較的少なかった。英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnology)」に掲載された論文によると、今回のゲノム解読は、収穫高がより多く、気候変動への耐性がより高い新品種を作出する助けになるという。

     小さくて丸い種子の雑穀トウジンビエは、痩せた土地とわずかな水でも迅速に育つ。今後、気候変動によって水の需給が切迫する「水ストレス」が高まるとみられる地域では、トウジンビエ栽培が広く求められるようになる可能性が高い。 
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    【2017.09.19 Tuesday 20:00】 author : 土岐正造
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    松茸
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       なんか変な記事だなと思ったら、案の定。松茸は枯れた木から生える椎茸や榎茸と異なり、生きた木から栄養分を取って生えるタイプで、松の根方にシロと呼ばれる環状のコロニーを外根菌とともに作ります。このシロを切り離して他の赤松の根の近くに埋めて、松茸を増産しようという試みは、日本では過去に何度も成功しています。問題は、安定して継続的に生えてこない点。韓国のように、7年ぶりに3本生えるぐらいの事例は、人工栽培の成功とは言い難いんですよね。鰻の完全養殖の成功と量産化が別の話のようなもので。

      【不可能とされた「マツタケ人工栽培」、韓国が世界で初めて成功】中央日報

      これまで不可能とされていたマツタケの人工栽培に韓国が世界で初めて成功し、マツタケ商業栽培の可能性を開いた。

      山林庁国立山林科学院は16日、マツタケ人工栽培技術開発のために2001〜2004年に植えたマツタケ菌を感染させた松の苗木から3本のマツタケが生えたのを確認したと明らかにした。

      人工マツタケは2010年10月に同じ試験地で1本生えたことがあり、今回はそれに続く2度目の成功だ。不可能だとされてきたマツタケの人工栽培が可能であることを世界で初めて立証した結果と評価される。  
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      【2017.09.18 Monday 18:00】 author : 土岐正造
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      低炭素石炭火力発電の開発
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         ヒステリックに脱原発だ反原発だと騒いでも、対案がない社会党根性では、単に社会に混乱をもたらすだけ。低炭素な石炭火力発電で、二酸化炭素による温暖化を防ぐといった研究は、科学の発達あってこそ。文明社会批判のポーズをとっても、「昔に戻る」というリベラルなのに保守的な対案にもならない対案を口走る姿は醜悪です。石炭はまだまだ充分な埋蔵量があり、石炭火力発電の高効率化と大気汚染物質の軽減に成功すれば、世界に貢献する日本の技術と言えそうです。期待したいです。

        【革新的な“低炭素”石炭火力発電の開発に向けて「大崎クールジェン」実証試験はじまる!】産経新聞

         Jパワー(電源開発)と中国電力が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として広島県大崎上島町で行っている大崎クールジェンプロジェクトで、実証試験が始まった。最終目標は、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC※)と二酸化炭素(CO2)の分離・回収技術を組み合わせた革新的な“低炭素”石炭火力発電を実現すること。資源をほとんど持たない日本にとって、エネルギー問題と環境問題の解決に貢献する“夢の技術”だ。

        (中略)
         実証試験は3段階に分けて実施される。第1段階では、酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC※)の実証試験(16〜18年度)を行う。炉内に酸素を吹き込みながら粉末状の石炭を蒸し焼きにし、一酸化炭素と水素を主成分とする可燃性ガスを生成。それを精製した燃料ガスを燃やしてガスタービンを回し発電するとともに、ガスの排熱を回収して蒸気を発生させ、蒸気タービンでも発電する。酸素吹ガス化炉は、従来の石炭火力発電所で利用されてきた瀝青炭と呼ばれる品位の高い石炭に加え、これまで十分利用されてきていない亜瀝青炭というより品位の低い石炭まで広く使用可能である。

        ※IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle 
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        【2017.09.13 Wednesday 20:00】 author : 土岐正造
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        トリウム溶融塩炉の可能性
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           トリウム溶融塩炉は、かなり可能性のある原子力発電のひとつで、このブログでも何度か言及していますが。軽水炉型の原子力発電と異なり、トラブルによる冷却電源喪失でもメルトダウンを起こさないのが利点。プルトニウムも極めて少ないのが特徴。問題は、溶融塩の侵食性が高くて、容器が痛みやすい点。こちらは研究が進んでいて、タンク型高速溶融塩炉というアイデアも有るようです。脱原発派からは、現実的な提案としてトリウム溶融塩炉が出てこないのは、いかに感情論で脱原発を語っているか、です。

          【「より安全な原子力」でエネルギー問題解決?45年ぶりのトリウム溶融塩炉がオランダで試験開始】Engadget Japanese

          オランダの原子力研究機関NRGが、燃料にトリウムを使う「より安全な原子炉」の試験を開始したと発表しました。オランダでは45年ぶりのトリウム原子炉(溶融塩原子炉)の運用となります。

          一般的な原子力発電ではウランやプルトニウムを燃料として使います。一方、トリウム原子炉ではトリウム232の原子核に中性子を1つ与えてトリウム233とし、それがプロトアクチニウム233を経てウラン233へと変化させて核分裂反応を引き起こします。

          NRGが研究を進める溶融塩原子炉では核反応のための冷却剤として低圧下でフッ化物塩を使います。トリウム塩をこの溶融液に溶かしこみ、そこに中性子を照射することでトリウムを変換して、エネルギーを抽出します。 
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          【2017.08.30 Wednesday 18:00】 author : 土岐正造
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          カワウソの本格調査
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             カワウソ、対馬以外でも実は生きてたという報告があったら、面白いんですけれどねぇ。四国の四万十川の上流域とか、和歌山や富山、北海道など候補地はいくつかありますし。カワウソ自体は柴犬ぐらいの体重が有る、日本では比較的大きな部類の野生動物ですし。今回の対馬のカワウソ以前に、目撃情報自体はありましたし。こういう発見例は連鎖しますし、そもそもニホンカワウソの公的な目撃例は1979年、つまり自分が小学生の頃はまだトキと同じく、絶滅はしていなかったんですよね。

            【対馬カワウソ調査開始…環境省】読売新聞

             野生のカワウソが、国内では38年ぶりに長崎県対馬市で確認されたことを受け、環境省は28日、同市でカワウソの痕跡の調査を始めた。9月2日まで、10〜16人の専門家がチームに分かれ、島内の海岸や河川沿いで新しいふんや体毛の採取、足跡の確認などを行う。

             同省によると、今月17日、対馬でのカワウソの確認を発表して以降、多くの市民から「昔、姿を見たことがある」との目撃情報が寄せられており、情報も参考にしながら痕跡を探す。採取したものはDNA解析し、種などの特定を進める。 
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            【2017.08.28 Monday 20:00】 author : 土岐正造
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            脊椎動物全スキャン・プロジェクト
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               3Dということを考えれば、こういう試みは重要ですね。できれば魚は泳いでる状態で、鳥は飛んでる状態で、リアルタイムでスキャンできたら面白いんですけれどね。それはもうちょっと先の話なんでしょう。まずは、骨格と表面の細かい凹凸も含めて、きっちりデータベースを作って欲しいですね。マダガスカルのハトの仲間であったドードーとか、骨格が実はよくわからず、童話などのイメージ画が浸透してしまったわけで。目指すはシロナガスクジラのリアルタイム3Dスキャンでしょうか?

              【大学と博物館が協力して「脊椎動物全スキャン」プロジェクトを開始】TechCrunch

              科学的探求の世界でも、フィーチャークリープ(製品などにどんどん機能を付け加えて複雑化すること)の罠にはまることは避けられないようだ、あるいは全ての魚をスキャンするという試みが、全ての脊椎動物に拡大されるこのケースは、クリーチャークリープとでも呼ぶべきだろうか。数十の教育学習機関が、2万匹以上の動物から詳細な3Dスキャンを作成するために、リソースを確保している。

              この事業の始まりは、ワシントン大学の生物学者Adam Summersが、海のすべての魚をスキャンする探求を始めた20年前に遡ると言えるだろう。その当時は常軌を逸していると考えられたプロジェクトは、今では本質を付いているとしか言いようがない。科学データをデジタル化して共有する新しい手法はどこにでも芽吹いているし、Summersの先駆的研究は他の専門家たちに同様の試みを促して来た。 
              【2017.08.27 Sunday 20:00】 author : 土岐正造
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              陸上最大のメガ恐竜
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                 69トン……って、アフリカゾウ10頭分ですか。自分がガキの頃はブラキオサウルスが史上最も重い恐竜で80トンという記述を、よく見たもんです。でも、恐竜の体長や体重って、時代によってずいぶん変わりますからね。やっぱり、大きいってのはロマンですから、発見者や研究者が、ついつい大きめに見積もってしまうんですよね。現在はブラキオサウルスの体重は、鳥類と同じく気嚢システムがあったのでそれほど重くなく23トンという見積もりや、重くても50トンという説のようです。

                【発見された新種は「陸上最大のメガ恐竜」だった】ギズモード・ジャパン

                史上最大の陸上動物決定!

                アルゼンチンで4年前に発見された6体の恐竜の化石。ついに科学者たちがこの謎の化石についての調査結論を発表。なんと、地球上にいる陸上動物で史上最大の大きさだったとのこと。

                亜紀中期に存在した草食恐竜のティタノサウルス類に分類されたこのどデカイ恐竜は、パタゴティタン・マヨラム(Patagotitan mayorum)と名付けられました。その体重、なんと69トン。こやつがどれだけ大きいのか想像もつかないレベルです。Proceedings of the Royal Society Bに掲載されたこの恐竜についての詳細に行く前に、“想像つけて”みましょう。

                まず69トンという重さ。これはスペースシャトルと同じ重さです。もしくはアフリカゾウ10頭分に相当します。体長は37メートル。こっちはフットボールフィールドの横幅の7割相当。地上から恐竜の肩までの高さは6メートル。チアリーダーのように下の人の肩に立って積み上がった人間4人分の高さです。なんとなく想像ついてきました? バカでかいってことです。 
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                【2017.08.19 Saturday 18:00】 author : 土岐正造
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                野生カワウソ発見か?
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                    事実ならワクワクしますね。ニホンカワウソは1979年を最後に、目撃されていませんから。対馬というのは面白い場所で、ツシマヤマネコやツシマテン、ツシマジカ、ツシマサンショウウオ、ツシママムシなどなどの固有種が多数いる、特殊な島です。見つかったのがニホンカワウソなのかユーラシアカワウソなのか、現時点では不明ですが、ひょっとして人為的に持ち込まれた可能性もありそうですが、そこは判断保留。こういう発見は連鎖するので、四国の四万十川上流域などでも発見が報告されると、嬉しいのですが……。

                  【国内38年ぶりの野生カワウソ「種」など調査へ】読売新聞

                   長崎県の対馬で国内で38年ぶりに野生のカワウソが確認されたと、琉球大のチームが17日に発表した。

                   韓国から渡ってきた可能性もあり、2012年に国の絶滅種に指定されたニホンカワウソかどうかは不明。種の判別には情報がさらに必要で、環境省は今月下旬にも現地に専門家らを派遣して調査を始める。

                   カワウソを確認したのは、琉球大の伊沢雅子教授(動物生態学)ら。対馬の山林で今年2月、ツシマヤマネコの生態を調べるために仕掛けた無人カメラに偶然、動き回る様子が5秒間ほど映っていた。 
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                  【2017.08.18 Friday 20:00】 author : 土岐正造
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                  核融合発電に一歩前進
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                     核融合自体は水爆によって実現しているのですが、原爆開発から比較的短期間で核分裂を利用した原子力発電所が実用化したのに対して、核融合発電自体は課題をひとつ克服すると新たな課題が出てきて、長らく実現されるされる詐欺が続いてる状態です。自分がガキの頃は1億度を1秒間続けられると、核融合発電は可能と言われていましたが、今は2000万度もハードルが上がり、まだまだ課題は多そうですが。それでも、確実に前進しているのも事実。核融合は実現したら、エネルギー問題は一気に改善されるでしょうから、まさに夢の技術。

                    【核融合研、LHD使いプラズマ中のイオン温度1億2000万度Cを達成】日刊工業新聞

                     【名古屋】核融合科学研究所は9日、定常運転性能に優れた核融合炉実現に役立つ実験装置「大型ヘリカル装置」(LHD)を使い、プラズマ中のイオン温度1億2000万度Cを達成したと発表した。

                     超電導核融合プラズマ実験装置のプラズマ加熱や粒子制御を改良、重水素実験でイオン温度の最終目標に到達した。

                     LHDの重水素ガスに電磁波を入射し、プラズマを生成した。重水素ビームを高効率で入射することでプラズマを加熱し、乱れに強いプラズマ形状にすることができた。 
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                    【2017.08.11 Friday 18:00】 author : 土岐正造
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                    塩で蓄電
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                       原発なくせは個人や政治団体の主義主張ですから、口にするのは止めません。ですが机上の空論を振り回すぐらいなら、もうちょっと現実的な代替案を出すべきナンですよね。電気は大規模に溜めておけない、風力発電や太陽光発電は不安定。この部分に対する対案がないと、情緒的な脱原発論はダメな訳で。で、世の科学者はそういう意識高い系のエエカッコシイとは違い、ちゃんと課題に向き合っていると。それも意外な物質を使用して。アンモニア火力発電とかもそうですが、身近にある物でも、こうやっていろんな可能性が有ると言うことで。

                      【塩を活用して電力を蓄える施設を作るプロジェクト「Malta」をGoogleの兄弟企業「X」が進行中】GIGAZINE

                      風力や太陽光を使った再生可能なクリーンエナジーは環境汚染や地球温暖化に立ち向かう方法の1つとされていますが、発電量が一定でないために安定した電力源として活用できないという問題が存在しています。そんな問題を解決するために、Googleと同じくAlphabetを親会社とする企業の1つで、先進的な技術を開発する「X」は塩を活用した電力貯蔵システムを開発するプロジェクト「Malta」を進めています。

                      Malta – X
                      https://x.company/explorations/malta/

                      Alphabet Wants to Fix Renewable Energy’s Storage Problem — With Salt - Bloomberg
                      https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-07-31/alphabet-wants-to-fix-renewable-energy-s-storage-problem-with-salt

                      Maltaで開発されている施設の構想はこんな感じ。加熱されて溶融した塩(塩化ナトリウム)を貯蔵しておくタンクと、不凍液もしくは炭化水素液などの冷気を蓄えることができる液体を貯蔵する2種類のタンクを持ち、その間には熱を交換するヒートポンプが配置されています。 
                      【2017.08.06 Sunday 20:35】 author : 土岐正造
                      | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
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