★土岐正造とその仲間が雑多な興味の対象について、好き勝手に書き散らすBlogです。
 
Googleが細菌感染した蚊2000万匹を放つ
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     見出しだけ見ると、研究所から危険な実験生物が逃げ出したのかと思いますが、そうではなく。ジカ熱を媒介する蚊を繁殖させないための手法。日本でも、ウリミバエやミカンコミバエを絶滅させるために使われた手法ですが。沖縄から奄美まで、ウリミバエの農産物被害は大きく、自分が小学生の頃は奄美からの農産物は持ち込みが制限されていました。そこで、放射線を当てて不妊か治療を施したウリミバエを人工的にばらまいて、根気よく根絶する作戦が採られました。今回のジカ熱を媒介する蚊の駆除法法も同じ。

    【Googleのライフサイエンス部門Verily社が細菌に感染した蚊2000万匹をフレズノに放つ】TechCrunch

    Googleの親会社Alphabet傘下のライフサイエンス企業Verilyが、研究室で育てて、細菌に感染させた蚊2000万匹を、カリフォルニア州フレズノにリリースする計画を準備している。そしてそれは、良いことなのだ!

    実は、ジカ熱を媒介するネッタイシマカがその地域に蔓延している。今年の初めには、ある女性がフレズノで、ジカ熱の最初の感染者と確認された。それは、それまで旅をしていたパートナーとの性的接触によるものだった。今では、何か対策をとらないかぎり、感染の流行が避けられないおそれがある。VerilyのDebug Projectと呼ばれるそのプランは、ジカ熱を媒介する蚊の人口(生息数)を一掃して今後の感染を防ぐ、というものだ。

    蚊の人口をいじると予期せざる弊害はないのか? それはない。この種類の蚊は、2013年に初めてその地域に入ってきたのだ。既存生態系の一部ではない。

    では、どうやって退治するのか? Verilyの雄の蚊はボルバキア菌に感染していて、人間には無害だが、雌の蚊と交配すると感染し、卵子を発生不能にする。 
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    【2017.07.16 Sunday 20:00】 author : 土岐正造
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    ギ酸で走る電気バスが実走テストへ
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       蟻の酸と書いて蟻酸。ギ酸と書かれるとナンノコッチャと思ってしまいますが、蟻という字が馴染みがなくなっていますからね。しかし、蟻酸が水素を取り出す役割を担うとは。引火しやすく、しかも容器が特殊で、液化には高い圧力が必要な水素を安全に使うために、金属に吸着させたり、エタノールから取り出したりという試行錯誤は続けられているのですが。エタノールは毒性があり、蟻酸はありが武器として使うように、強力な酸性物質ですからね。目に入ると危険ですし、そこら辺の管理の問題はあるでしょう。

      【ギ酸で走る電気バスが実走テストへ。水素取出し、牽引式レンジエクステンダー「REX」で25kWを発生】Engadget Japanese

      オランダ・アイントホーフェン工科大学の学生研究グループ「Team FAST」が、ギ酸を使って走るバスを開発しました。バスの後方にはギ酸を搭載し、レンジエクステンダーとして機能する牽引車「REX」を連結します。

      自動車用の持続可能なエネルギーシステムを考えたとき、人によっては排泄物を燃料にしたバスを思い出すかもしれません。それはそれで、ある意味なんでもエネルギー源にできる未来的な世界の1つの実現例ではあります。しかし、オランダの学生は排泄物ではなくギ酸を使って走行可能なバスを作り出し、エコロジーな大型自動車の開発合戦に名乗りを上げています。

      Team FASTが開発したのは、ギ酸99%に1%の添加剤を混ぜたHydrozine(ハイドロジン)と称する混合物から、25kWの電力を生みだすレンジエクステンダー。略して「REX」と名付けられたこのシステムは小型の牽引車に内蔵してあり、後方から電気バスに必要なエネルギーを供給します。 
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      【2017.07.06 Thursday 20:00】 author : 土岐正造
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      恐竜とカエルの進化
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         興味深いですね。カエルの多様な進化は、小惑星の地球衝突による大量絶滅によって引き起こされた、大激変の時代に後に始まった、と。進化という点で、自分などは漠然と魚類から両生類、爬虫類の進化の過程で、早くに進化して落ち着いたのだろうと、漠然と思っていたのですが。考えてみたら、両生類とはいってもオオサンショウウオなどのように尻尾があるタイプの、恐竜に先行するイクチオステガのようなタイプの両生類と異なり、尻尾がなくて後肢が発達している特殊な両生類ですからね。

        【カエルは恐竜を絶滅させた「小惑星衝突」によって爆発的に多様化した】GIGAZINE

        カエルは脊椎動物の中でも多様性に富んでいて、6700種類ものカエルが地球上には存在するのですが、進化の歴史を紐解くには遺伝子データが不足していたため、なぜカエルの種類がこれほどにも多岐にわたっているのかは分かっていませんでした。しかし、中国・中山大学の研究チームが行った調査によって、現存するカエルの88%の先祖はほぼ同時期に生まれていたことが判明。そしてこの多様化は、6600万年前に小惑星が地球に衝突し恐竜が絶滅を迎えた時に起こったものと見られています。

        Frog evolution linked to dinosaur asteroid strike - BBC News
        http://www.bbc.com/news/science-environment-40482039

        研究者らは、まず、156種類のカエルのDNAから95の遺伝子のコアセットを抽出し、さらに過去に発表された145種類以上のカエルの遺伝子情報と合わせて、遺伝子的な「カエルの系統樹」を作成しました。その後、カエルの化石から抽出した「根源」となる遺伝子データを使って、系統樹にタイムラインを加えていったとのこと。カエルにはHyloidea(アマガエル上科)、Microhylidae(ヒメアマガエル類)、Natatanura(アカガエル科)といったグループが存在しますが、系統樹をたどっていくと3つのグループのカエルは6600万年前を起源としていたそうです。 
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        【2017.07.05 Wednesday 21:00】 author : 土岐正造
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        クジラはごく最近、急激に大きくなった?
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           ごく最近=450万年前 ……そりゃまぁ、地球の歴史からしたら、ごく最近でしょうね。人類の先祖であるホモ・ハビリスがアウストラロピテクスから分化したのが240万年前、そのアウストラロピテクス属がアルディピテクス属から分化したのが440万年で、ほとんど直立したチンパンジーみたいなものですから。人類が脳を大きくし、肉体も下半身が巨大化して2倍ほどの身長になるのに、同じぐらいの時間を要していますから。ある程度の大きさがあったクジラが、超巨大になるのは必然かもしれません。

          【クジラはごく最近急激に大きくなった、その理由とは?】GIGAZINE

          地球上で最も巨大な動物のクジラは、進化の過程で大きくなってきましたが、その大きさは比較的最近、急激に増加したことが分かりました。

          evolution of mysticete gigantism | Proceedings of the Royal Society of London B: Biological Sciences
          http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/284/1855/20170546

          Whales today are bigger than ever before. Now, we know why. | Popular Science
          http://www.popsci.com/baleen-whales-big

          シカゴ大学のグラハム・スレイター博士らの研究チームは、スミソニアン国立自然史博物館にある13種・合計140頭のクジラの化石と絶滅した63種類の種の化石を調べることで、クジラの大きさの変化は、比較的最近である450万年前から発生したことを発見しました。ヒゲクジラ類の化石は各年代で豊富にそろっていたことから、年代別に化石を調べることでクジラの進化の過程をたどることに成功しています。 
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          【2017.06.26 Monday 21:00】 author : 土岐正造
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          核融合に光明
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             日本では、理系出身とは思えない事実誤認をやらかしている広瀬隆氏の『危険な話』というトンデモ本に、はまった人が芸能人とかにも多く、反原発がヒステリックな宗教のようになってしまってる側面も。台風銀座の日本には風力発電の不安定さは有効ではないですし、太陽光発電もそれは同じ。そういう意味では、核融合発電は究極の代替エネルギーなのですが、60年前から研究されている割に、なかなか進展しません。ひとつの問題をクリアするとまた新しい問題が出ての繰り返し。でも、ようやく光明が。

            【核融合炉実用化のカギとなるか。「逃走電子」の制御方法発見で核融合反応の安定化が可能に】Engadget Japanese

            物理学誌Physical Review Lettersに、核融合炉の安定的な運転を可能とする「逃走電子」制御についての論文が掲載されました。核融合炉は、恒星が光を発するのと同じ原理を利用して大量のエネルギーを生みだします。エネルギー源は海水に含まれる水素などであるため、枯渇の心配が殆どないのもメリットとされます。

            核融合炉は軽い元素の原子を衝突させて原子核を融合させ、そのときに生じるエネルギーを発電などに利用します。炉の内部は1億5000万℃にもなり、非常に高い温度と圧力が発生します。この状態では水素分子の原子と電子が分離したプラズマ状態となり、原子核も電子もそれぞれが自由に動き回れるようになります。そして原子核同士が高速衝突することで新たな物質となる際に、熱や光、電磁波などの非常に高いエネルギーを放出します。

            しかし、この反応が続くとプラズマ内の高い電界によって電子が活発化しすぎて「逃走電子(Runaway Electron)」と呼ばれる状態になってしまい、安定的に反応を継続させることが難しくなります。 
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            【2017.06.24 Saturday 19:00】 author : 土岐正造
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            高効率な人工光合成技術を開発
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               人工光合成の技術は、ひとつの可能性です。個人的には、光触媒による水素分解とかに期待していますが、人工光合成も太陽光発電とは別の意味で、期待しています。核融合以外の代替エネルギーはなかなか一発逆転のエネルギー生産にならないのですが、水素という形で貯めておけるエネルギーは、効率の点でとても有利。電気は消費が少ない時間帯に貯めておく技術が揚水発電やエコアイスぐらいでまだまだですから、水素でも炭水化物でも良いので、貯蔵できると有利。研究が進んでいないぶん、伸びしろはあります。

              【光で水素を生みだす、高効率な人工光合成技術を開発。将来的な燃料生産、CO2排出削減にも期待】Engadget Japanese

              米エネルギー省(DOE)とブルックヘブン国立研究所の共同研究チームが、人工光合成を効率的に実行できる「超分子」を作り出すことに成功したと発表しました。光合成は光のエネルギーを利用して空気中のCO2と水から糖などの有機化合物を生み出す反応ですが、この研究では超分子によって光合成プロセスを再現し、そこから水素を燃料として取り出すことを目的としています。

              チームは数年前、人工的に光合成を再現可能な超分子2種類を生み出していましたが、いずれも光を吸収してエネルギーを電荷として分離し、CO2から糖を作り出すために使う水素を生成するための触媒として利用できました。ただ、そのうち一方がより効率的だったため、チームはその原因を理解する実験を実施してきたとのこと。

              2種類の超分子は、いずれもロジウム(Rh)金属イオンの光吸収中心にいくつかのルテニウム(Ru)イオン触媒中心が接続した構成となっています。ただ、そのうち効率の良い方は10時間で280の水素分子を作り出したのに対して、他方は4時間かけて40の水素分子を作り出したところで機能が停止してしまったため、当初研究チームは非常に困惑したとのこと。 
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              【2017.06.08 Thursday 18:01】 author : 土岐正造
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              水上メガソーラー
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                 これ、ちゃんと運用できるなら、海洋国家の日本も有望でしょう。沖ノ鳥島周辺に、大規模な海上メガソーラーを展開して、常駐の人間を増やしたら、中国の反応が面白そうです。離島などの発電に有効そう。でも、しつこく書いていますが、風力や太陽光発電に過剰な期待を持つのは危険。天候に左右されやすく、安定した発電ができませんしね。それよりも、地熱発電や潮汐発電、波力発電、海洋温度差発電などの小規模発電を、地道にやるべきでしょう。原発もヒステリックに否定せず、減価償却しつつ使い切るのが大事。

                【水上に太陽光パネルを敷き詰めた40メガワット級の太陽光発電基地「水上メガソーラー」が稼働を開始】GIGAZINE

                無数の太陽光発電パネルを水上に浮かべて大規模に発電を行う、大規模メガソーラーの建設が中国で完了し、地域の電力網に供給を開始しています。

                The world’s largest floating solar power plant just went online in China
                https://www.digitaltrends.com/cool-tech/china-floating-solar-power-plant/

                この施設は、上海に近い安徽(あんき)省の都市・淮南(わいなん)市に作られたもの。中国の太陽光発電ソリューション企業「SUNGROW(阳光电源股)」が関わっているもので、かつては石炭を産出していた地域に新しいエネルギー生産設備が建設されています。その発電規模は40メガワットと、陸上でないタイプの太陽光発電施設としては世界最大のものとなっているとのこと。 
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                【2017.06.01 Thursday 20:00】 author : 土岐正造
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                皇居のホタル復活作戦
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                   皇居がホタルの名所になる。そうなったら素敵ですね。東武動物公園にはホタリウムという、ホタルを見せる専用のスペースがありますが、ホタルのルシフェリンの光というのは、神秘的ですからね。環境省もそういう研究機関との連帯は取っていますから、たぶん問題なく復活させられるのではないでしょうか? なので、ホタルの捕獲禁止・持ち帰り禁止を今のうちから周知徹底させることでしょうね。ヘイケボタルは長くても2ヶ月ぐらいしか成虫としては生きられませんし、家に持ち帰って個人が楽しむより、みんなが楽しむのが良いでしょう。

                  【皇居のホタル、復活作戦…幼虫3千匹を放流】読売新聞

                   環境省が今春、人工繁殖させたヘイケボタルの幼虫約3000匹を、皇居に隣接する北の丸公園(東京都千代田区)の池に放流した。

                   繁殖開始から3年がかりの取り組みで、順調にいけば今月中には成虫となり、発光が確認されるという。同省は「ホタルの光で皇居一帯の生態系をより豊かにしたい」としている。

                   同省によると、皇居周辺では昔からホタルが確認されており、明治時代には、発光を観賞する「蛍狩り」を楽しむ人々でお濠ほりがにぎわったとする文献が残っているという。2005年からは、繁殖期の5月上旬から6月下旬頃に、ヘイケボタルの光を頼りに同省が個体数を目視で確認する作業を行ってきた。 
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                  【2017.05.07 Sunday 18:00】 author : 土岐正造
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                  海水淡水化に酸化グラフェン膜
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                     水の問題って、大きいんですよね。海水の淡水科技術はすでにありますが、コストの問題が常について回ります。地球上の水の90%以上が海水で、真水の大部分が難局の氷だったりしますから、実は淡水って貴重な存在。安価に海水を真水化できれば、砂漠の緑化はもちろん、水田が耕作可能な地域が増えるんですよね。水田は連作障害が起こらず、食味もよいのですが大量の水が必要。内陸地にパイプラインで水を送って耕作できれば、食糧問題にも大きく寄与するのですが。塩害に苦しむ地域もそれは同様です。

                    【海水を真水にする新素材の「こし器」、英研究チームが量産開発】Wedge

                    グラフェンと呼ばれる新素材の膜を量産化し、「こし器」として海水の淡水化装置で使えるようにする技術を、英大学を中心とする研究チームがこのほど開発した。

                    研究チームが今回量産に成功した酸化グラフェンの膜は、海水から非常に効率良く塩分を取り除くことが可能。今後は、従来の淡水化装置に使われている素材との比較検証が行われる。

                    英科学誌「ネイチャー・ナノテクノロジー」に掲載された研究論文で、英マンチェスター大学のラフール・ナイール博士率いる研究チームは、化学的誘導体の酸化グラフェンを使い、量産化に伴う課題の一部をどのように解決したか説明した。 
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                    【2017.04.05 Wednesday 20:00】 author : 土岐正造
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                    4倍早く成長するクエタマ
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                       近畿大学水産研究所は、すっかり日本の水産学の最高峰となりましたね。もちろん、研究機関としてはもっとすごいところはあるのでしょうが、世間的には近大マグロに鰻の完全養殖、鰻味の鯰開発と、次々に結果を出していますから、世間的には話題の中心。おかげで受験生も増え、知名度上がりまくり。で、今度は高級魚のクエをタマカイと交雑させ、成長速度を上げることに成功。なんだかんだ言っても魚好きな島国日本ですから、こういう研究はインパクトが大きいですし、好感度も上がりますね。

                      【近大水産研 「クエタマ」養殖成功 クエの4倍速で成長】毎日新聞

                       近畿大水産研究所(和歌山県白浜町)が、白身の高級魚であるクエと、同じハタ科の大型魚・タマカイを掛け合わせた「クエタマ」の養殖に成功した。クエの4倍近い速さで成長し、味はクエに劣らないという。今後、養殖業者への稚魚の販売も視野に入れる。一世を風靡(ふうび)した養殖魚「近大マグロ」を生んだ同研究所は「気軽に食べられる魚に」とさらなる改良に向け意気込む。

                       クエはグロテスクな外見と対照的に、淡泊で上品な白身魚として、鍋料理などで珍重される。ただ、成長が遅く商品になる大きさ(2キロ)まで育つのに4年以上かかる。

                       クエの養殖研究に取り組んできた同研究所は、暖かい海にすみ、2メートル以上になる大型魚タマカイに注目。国際自然保護連合が指定する絶滅危惧種である一方、成長のスピードが速く、クエとの交雑に取り組んだ。 
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                      【2017.04.04 Tuesday 20:00】 author : 土岐正造
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