★土岐正造とその仲間が雑多な興味の対象について、好き勝手に書き散らすBlogです。
 
柏原正樹京大特任教授にチャーン賞
0
     数学のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞ですが、実際は40歳以下の若手数学者の顕彰のための賞です(特別賞という形でオーバーしていても受賞することはある)。20歳で決闘で死んだフランスの数学者ガロアや、天才と呼ばれたインドの数学者ラマヌジャンのように、数学者は若くして業績を出す人が多いですからね。賞金は200万円ほどと、賞の知名度ほどは高くないですが、その点で今回のチャーン賞は50万ドル。100万ドルのアーベル賞もありますけれど、歴史と伝統というのは、ヤッパリ大事。

    【「D加群」理論で代数解析学に貢献 柏原氏にチャーン賞】朝日新聞


     国際数学連合は1日、生涯にわたり際だった業績をあげた数学者に贈られる「チャーン賞」に、柏原正樹・京都大特任教授(71)を選んだ。ブラジル・リオデジャネイロで始まった国際数学者会議で発表した。国際数学者会議での日本人の受賞は、2006年にガウス賞を受賞した伊藤清さん以来。


     柏原さんは、「D加群」と呼ばれる理論を確立し、代数解析学の構築に大きな役割を果たした。

     チャーン賞の賞金は50万ドル。40歳以下が条件のフィールズ賞と異なり、年齢制限はない。2010年に中国出身の数学者を記念して創設され、柏原さんが3人目となる。柏原さんは今年度の京都賞の受賞も決まっている。 
    【2018.08.06 Monday 00:00】 author : 土岐正造
    | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
    iPS細胞でパーキンソン病の臨床試験開始へ
    0
       パーキンソン病というと、先年亡くなったモハメド・アリが有名です。個人的には、ボブ・ディランがノーベル文学賞をもらえるなら、モハメド・アリにノーベル平和賞を贈って欲しかったです。ブラック・モスリムとの関係もあって、難しかったのかも知れませんが。彼の存在がベトナム戦争に与えた影響は大きかったと想います。それはそれとして、iPS細胞の応用範囲は、広いですね。臨床試験というのも驚きですが、神経細胞の移植ですから、安全性にはそれほど危険性は少ないのかなと。

      【iPS細胞でパーキンソン病治療 京大で臨床試験開始へ】朝日新聞


       京都大がヒトのiPS細胞からつくった神経細胞を、パーキンソン病の患者の脳に移植する臨床試験(治験)を始めることが29日、わかった。学内の審査を終えたという。チームは30日午後、計画を正式に発表する。iPS細胞を実際の患者に用いる臨床応用は、国内では目、心臓に続き三つ目となる。

       移植は京大iPS細胞研究所の高橋淳教授(脳神経外科)らのチームが実施する。治験を監督する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に届け出ていた。

       パーキンソン病の主な症状は、神経を興奮させるドーパミンという物質をつくる脳内の細胞が減少することで起きる。チームは、iPS研が保管している他人のiPS細胞から、ドーパミンを産生する神経細胞を約500万個つくり、患者の脳に移植。安全性や治療効果を確認する。 
      続きを読む >>
      【2018.07.30 Monday 20:00】 author : 土岐正造
      | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
      iPS細胞から血小板量産へ
      0
         iPS細胞の研究は、山中伸弥博士が長生きされたら2個目のノーベル賞もあり得ると評されるほど、画期的なモノ。実際、いろんな難病への応用が期待されますが、あんがいこういう地味ながらも需要が高い部分の応用が、世界的にも需要が大きいような。血小板は数日しか持たないため、医療の現場では苦慮していた存在。しあも、2020年には実用化と、スピード感も早いです。網膜や心筋など、ドンドン実用化され始めておりますし、この分野は本当に人類の明るい未来と直結しています。

        【iPSから高品質の血小板を作製 「献血と同等」レベル】朝日新聞


         iPS細胞から、実用に使える品質の血小板をつくることに成功したと、京都大などのチームが13日、発表する。チームは2020年の製品化をめざしている。京都大iPS細胞研究所の江藤浩之教授は「(今回の成果で)研究開発での準備は終わった」としている。

         血小板は血を固める働きがあり、出血した際や、貧血の患者への輸血に使われる。現在は献血でまかなわれているが、少子高齢化の影響もあり、将来は不足が懸念されている。

         京都大やベンチャー企業はiPS細胞から血小板の大量作製を計画。これまでの研究でも血小板の作製に成功していたが、献血で得られるものに比べると、品質が低いのが課題だった。 
        続きを読む >>
        【2018.07.14 Saturday 21:00】 author : 土岐正造
        | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
        フクロネコが野性下で誕生
        0
           オーストラリアはカンガルーやコアラなど、有袋類が数多く棲む国として有名ですが。胎盤で子供を大きく育てて出産する有胎盤類より、生存競争では弱いようで、オーストラリアやニューギニア、南米大陸などに分布します。かつていたフクオオオカミなどは害獣として多数が狩猟され絶滅し、今も人間が持ち込んだ動物によって絶滅の危機にある種類が多いのですが……コレは嬉しいニュース。フクロネコはバクや鹿のような水玉模様があり、見た目もかわいいですね。

          【野生のフクロネコの赤ちゃん、オーストラリア本土で50年ぶりに誕生】AFPBB News


          【7月9日 AFP】オーストラリアで、本土では50年ぶりとなる野生のフクロネコの赤ちゃんが誕生したことが分かった。国立公園の関係者が9日、明らかにした。フクロネコはキツネによる捕食被害などで大打撃を受けていたが、赤ちゃんの誕生は種の未来に希望の火をともすものとなった。

           米粒大から飼い猫ほどの大きさに成長する、毛に覆われた肉食動物のフクロネコは、1960年代に豪本土から姿を消した。だがタスマニア(Tasmania)島で辛うじて命脈を保ち、そのうちの20匹が今年3月、生息および繁殖可能かどうか調べるため、フクロネコの本来の生息地であるシドニー南郊のブーデリー国立公園(Booderee National Park)に戻された。

           生息地の天敵を抑制するという15年に及ぶプロジェクトを受けて、本土で絶滅した肉食動物が野生に返されるのは同国で初めてのことだという。 
          続きを読む >>
          【2018.07.12 Thursday 21:00】 author : 土岐正造
          | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
          アニサキスに正露丸
          0
             なんか、話題になっていますが。別にアニサキスが正露丸で死ぬわけでなく、動きが抑えられるんだそうで、そうなると手術もずいぶん楽になるようです。正露丸は、もともとは征露丸と書いて、日露戦争で兵隊の腹痛や伝染病感染を救い、歯痛にも効く万能薬として、日本中に伝わったのが大きいです。カレーライスも、海軍に徴兵された兵隊が、イギリス海軍経由で伝わったカレーの美味しさに驚き、除隊後に故郷に伝えたのが大きいですが、正露丸はそれ以上に国民的整腸剤として、不動の地位を得たわけで。

            【アニサキス症に正露丸 大幸薬品が痛み緩和で特許】Yahoo!ニュース


             正露丸の製造販売元である大幸薬品(大阪府、柴田高社長)は2014年、アニサキスの活動を抑える効果があるとし、正露丸の主成分・木クレオソートの活用に関する特許を取得した。

             大きな波紋を呼んだ昨年のアニサキス騒動。水産業界内では「騒ぎすぎ」との声が大半を占める中、「正露丸をのめば大丈夫」と言う業界関係者もいる。木クレオソートはアニサキス症用薬剤としては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)で認められていないため、用途として表向きにはうたえない。ただ活用に関する特許は取得している。

             木クレオソートは、ブナやマツなどの原木から得た木タールを精製した液体。腸内細菌のバランスに影響を及ぼすことなく、腸の調子を整えることができる。同社は木クレオソートについて、アニサキス症の予防・症状改善のための薬剤としての活用に関する特許(特許第5614801号)を取得している。 
            続きを読む >>
            【2018.07.10 Tuesday 21:00】 author : 土岐正造
            | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
            シャチがホオジロザメを襲う
            0
               ホホジロザメ、ホオジロザメ、どっちでも良いですが。最大でも6メートルで体重2トンぐらいと言われています。伝説級で8メートルとか11メートルという説もありますが、コレは14メートルにもなるウバザメの誤認という説が有力。それに対して、シャチは最大で9.8メートル10トン。平均的な体格でも最大級のホオジロザメと同じぐらいの体長で、体重にいたっては1.5倍から2.5倍ですから、ヘビー級(90.719kg以上)とミニフライ級(47.627kg以下)以上に体格差が激しいんですよね。

              【シャチがホホジロザメを餌にし始めた】Newsweek


              スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジョーズ』で世界中を震え上がらせたホホジロザメ。海の食物連鎖の頂点に位置するこのサメも、怖いものなしとはいかないようだ。

              南アフリカの沿岸部でここ1週間にホホジロザメ3頭の死体が立て続けに見つかり、地元の人々に衝撃を与えている。死体はいずれも肝臓をきれいに噛み取られており、研究者らは「キラー・ホエール」の異名をとるシャチの仕業とみている。 
              続きを読む >>
              【2018.07.09 Monday 20:00】 author : 土岐正造
              | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
              ナノサイズ投薬機
              0
                 ああ、こういうのは良いですね。前々からアイデアはあって、効率よく、しかも副作用を少なくする方法としての、ナノテクノロジーは期待されていました。実際、こういう形なら薬剤を患部に送れるでしょうし、ウィルスより小さいというのは驚きです。野口英世が研究していた黄熱病は、当時の光学顕微鏡では見付けられない小さなウィルスが原因であったため、野口英世自身も罹患して亡くなってしまったのですが。そのウィルスより小さいのであれば、ウィルスの各個撃破も可能になるでしょう。

                【ウイルスより小さなナノサイズの人工の「カゴ」が患部まで薬剤を抱えて輸送する医療の可能性】GIGAZINE


                シリカでできた極小の「カゴ」に抗がん剤などの薬剤を詰め、従来の技術では送り届けられなかった患部にまで薬を安全に送り届けられるかもしれない構造体が作り出されています。

                Self-assembly of highly symmetrical, ultrasmall inorganic cages directed by surfactant micelles | Nature
                https://www.nature.com/articles/s41586-018-0221-0

                この研究はアメリカの科学者チームが進めているもので、人体の副作用を引き起こすことなく体内に薬剤を送り届けられる可能性を秘めています。このカゴがどれほど小さいのか、どのようにして作り出されるのかが以下のムービーで解説されています。 
                続きを読む >>
                【2018.07.04 Wednesday 23:00】 author : 土岐正造
                | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
                国産戦闘機のエンジン納入
                0
                   推力15トン級……F-35に搭載されるPW社のF135型エンジンが、改良を加えた結果、20.4トンの推力を達成したと報じられていましたね。単発機のF-35と、双発機を想定した日本のXF9-1エンジンでは単純比較できませんが、F135型はF-22に搭載されたF119型ジェットエンジンを元に開発されています。こちらが15.8トンですから、なかなかのもの。とはいえ、F-22の初飛行は1997年で、生産開始が2001年、運用開始が2005年ですから、彼我のレベルの差はまだまだ巨大です。

                  【IHI、将来の戦闘機用ジェットエンジンXF9-1のプロトタイプを納入 | FlyTeam ニュース】FlyTeamニュース


                  IHIは2018年6月29日(金)、防衛装備庁から受注、研究試作を手がけた将来の戦闘機用を目指した推力15トン級ジェットエンジンのプロトタイプエンジンXF9-1を納入したと発表しました。IHI瑞穂工場で、防衛装備庁航空装備研究所に納入したものです。

                  XF9-1は、世界最先端のコンピュータシミュレーションを駆使した設計技術、材料技術や加工技術を随所に採り入れた戦闘機用エンジンのプロトタイプエンジンです。IHIが手がけた将来の戦闘機用コアエンジンをベースに前部にファン、後部に低圧タービン、アフターバーナ、排気ノズルを装着しています。 
                  続きを読む >>
                  【2018.07.02 Monday 20:00】 author : 土岐正造
                  | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  大麻由来の治療薬が認可へ
                  0
                     大麻自体は、日本の文化では繊維が衣料品として、あるいは神事に使われていたわけですが。篩記録を読んでも、アルコール依存症と思える人間の記述は数多いですが、大麻にいる害の記録は見えませんし、もともと依存性は煙草より低いという指摘もあります。戦国時代以降は日本の喫煙率は異常に高くなり、ニコチン中毒と思える症状も、江戸時代の文物には記録されています。精神的なリラックス効果があるのは事実ですから、それがてんかんの治療薬に使われるというのは、自然な帰結にも思えます。

                    【FDAがマリファナ由来成分含む薬を初めて認可。幼児に発症する特殊なてんかんに効果】Engadget Japanese


                    米食品医薬品局(FDA)が、マリファナ由来の成分を含む治療薬エピディオレックスに認可を出しました。この薬は特別なタイプの"てんかん"治療に用いられるものですが、FDAがマリファナ由来の薬に認可を出したのははじめてのことです。

                    エピディオレックスはマリファナに含まれる精神活性化合物(カンナビジオール、CBDとも呼ばれる)を主成分としており、高い効果を発揮するとのこと。この薬の製造を担当する英国のGW Pharmaceuticalsは、現在用いられているてんかん用の承認薬であるAED(Anti-Epileptic Drugs)が幼児期から小児期に発症するてんかんの一種、レノックス・ガストー症候群や、乳幼児に痙攣を引き起こすドラベ症候群には必ずしも有効ではないものの、エピディオレックスのようなカンナビノイドであれば発作の頻度を大幅に減らす効果があると述べています。 
                    続きを読む >>
                    【2018.06.30 Saturday 23:57】 author : 土岐正造
                    | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    2位じゃダメなスパコン戦争
                    0
                       村田蓮舫議員の迷言として、すっかり有名になってしまった「2位じゃダメなんですか?」ですが。そりゃあ、永遠に2位をキープできるなら良いですが、ちょっと気を抜けば5位にも10位にも100位にも下がっていくわけで。もう成長は良いとか口走る老人は、現状がずっと続く前提で予算を組む官僚と同じ。かつて、日本のスーパーコンピュータが1位に立ったとき、アメリカは官民を挙げて首位奪回に来ましたが。中華スパコンに対しても、やはりキッチリ首位奪回してきましたね。

                      【スーパーコンピューターTOP500発表、アメリカが首位奪還】GIGAZINE


                      ベンチマークによるコンピューターの性能ランキングTOP500の2018年6月版が発表されました。過去5年間は中国製のスーパーコンピューターがランキングを席巻したのですが、IBMの世界最速スーパーコンピューター「Summit」がトップに踊りでるなど、大きな変化が見られます。

                      June 2018 | TOP500 Supercomputer Sites
                      https://www.top500.org/lists/2018/06/

                      Summit Supercomputer Ranked Fastest Computer in the World | Department of Energy
                      https://www.energy.gov/articles/summit-supercomputer-ranked-fastest-computer-world

                      US Regains TOP500 Crown with Summit Supercomputer, Sierra Grabs Number Three Spot | TOP500 Supercomputer Sites
                      https://www.top500.org/news/us-regains-top500-crown-with-summit-supercomputer-sierra-grabs-number-three-spot/ 
                      続きを読む >>
                      【2018.06.26 Tuesday 23:12】 author : 土岐正造
                      | 自然科学・蘊蓄 | comments(0) | trackbacks(0) |
                      Amazonプライム Amazonプライム会員なら、人気の映画やTV番組が年会費3900円(税込)で見放題! Amazonプライム